いつでも想いを馳せる空を舞う瞬間
『ミュージカル魔女の宅急便』梅田芸術劇場シアター・ドラマシティー公演
8/31〜9/3までの全4日間7公演トンボを演じる阿部顕嵐くんを見届けて来ました!
【1幕】
1.魔女の誕生(コキリ、オキノ、キマコの町の人)
ミュージカルというものをそんなに多く見た事がない私でもこの曲を聞くと一瞬にしてミュージカルの世界に引き込まれます!!キャストのみなさんの表現力が素晴らしすぎる!!!いつの間にか歌い出しの女優さん(ちょっとお名前わかんないんですが)の響く歌声が素晴らしすぎてファンになってしまっていました…。
2.選択(キキ、リトルキキ、ジジ、リトルジジ)
キキ「13歳の満月の夜魔女は旅立つのよ
新しい街を探して………だけど
魔女には魔女の掟があるの言い聞かされてきた
未来が決められてるなんてなんだか悔しい」
リトルキキ「みんなの期待通りの未来
そんなのつまらない
あたしは好きなものになるわ」
ジジ・リトルジジ「本当になりたいものなんて見つけられるのかな?なりたいものがなんなのか決められるのかな?」
キキ・リトルキキ「私は私、やりたいもの(なりたいもの)好きな事自分で決める」
書いたのは序盤だけだけど4人がそれぞれ伸び伸び歌っててそのハーモニーが世界観にハマってて聞いててすごく気持ちいい!!!
4.コリコの街(トンボ、町長、警察官、町の人)
始めの軽快な曲調が舞台を一気に明るくする!!コリコの雰囲気が瞬時に伝わってくるとにかく華やか!!!!
そしてトンボ初登場です!!!!!
町長の歌う後ろから伸びをしながら登場してセンターで歌い出す
トンボ「(手を伸ばして空を仰ぎながら)
仰ぎ見れば雲ひとつない大空
いつでも想いを馳せる空を舞う瞬間
(上手に移動しながら)
風に乗って果てしなく続く大空
(水平に両手を伸ばしながら)
水平線追いかけて
(センターに戻りながら手を広げて羽ばたきながら)飛んで行きたい
(下手で片手指1本立てて可愛く)
鳥たちが羨ましいなんて
(センターに戻りながら首をふりながら)ありきたりな事言わないさ
(センターに戻って噴水に腰掛けて胸を両手に当てながら)だって僕には夢があるから飛べないからこそ見れる夢が
(立ち上がって噴水の上に乗って力強く)
いつの日か飛べたときにはどんな気持ちになれるんだろう」
とにかくステージ全体と体全体を使って空に憧れるトンボを表現していてそのお顔はミュージカルの中の世界の人そのもので。東京公演で感じたほんの少しの声の響かなさは全くなくなってた。
周りはすごい方だらけで浮くのは当たり前なのに全くと言えるほど浮いてなくて、ちゃんと周りのキャストさんに溶け込んでて、阿部顕嵐の中にちゃんとミュージカル俳優の力が根付いてるって感じた。
むしろ浮くどころかちゃんと力が抜けてリラックスして歌えてるようにも見えてなんだか安心した。
でもここまで来るのにどれほどの見えない努力をしたんだろうと考えると…って最初から涙腺緩むシーンです。
8.教えて君のこと(キキ、トンボ)
トンボが初めてグーチョキパン店を訪れるシーン
トンボ「♬教えてっ教えてっ君のことー
目に焼き付いた出会ったあの日ー
宙を舞い空のかなたっへ飛っび去って
忘れられない出会ったあの日ー」
キキ「♬出会ーったあの日?冗談じゃないっ!
希望に溢れこの町来たのーに
町の人の私を見る目!
(トンボを指差しながら)あなたのせいでっ!全て台無し!」
トンボ「(キキを指差しながら)♬魔女を見たのは初めてだからみんなもびーぃっくりさー
そんな事より飛ぶとこ見せてよ?
その箒にも秘密はあるの?!」
キキ「♬この箒はダメ!ママにもらった大切な箒ー」
トンボ「♬やっぱり秘密があるんだ!知りたい!見せてよ!研究したいっ!」
歌いながら指差し合いっこする2人がとにかく可愛すぎる!!そして普段女の子に追いかけ回されてる顕嵐くんが女の子を追いかけ回す姿が見れるのは魔女宅だけ!!!👈
11.魔女の宅急便(キキ、トンボ、おソノ、フクオ、町長、秘書、警察官、記者、町の人)
トンボ上手から登場
トンボ「♬いつかー飛びたいー毎日考えてたー
目の前に現れたー奇跡のような女の子
毎日考えてしまうよ君の事ーーー」
ソロパート歌い終えて、キキを見ながら下手でしゃがんでレンズ捉えるポーズしたり、ステージ歩きながらキキを見ながら目を輝かせたり、最終的にセンターで幕が降りる。
2幕
13.空を飛ぶこと(キキ、トンボ)
トンボ「♬空を飛ぶ事憧れてたくさん失敗したから
この絵を運ぶ難しさよくーわかーるよー
(キキの手を持ち上げてパッと話して)重力
(キキの手を上に持ち上げて)揚力
(両手を後ろに引きながら)抗力
(手で波を作りながら)水力
色んな計算が必要さーーー」
キキ「この町で出来た初めての友達
傷つけてしまったらどうしよう
世界に一つだーけの代わりのない絵なのに
届けるだけの仕事だと簡単に考えてた
大切なもの預かるということ」
トンボ「考えよーう運ぶ方法
空を飛べる君だから
(キキの両手を掴んで)きっと上手くいく
(片手はキキの手を掴んだまま反対側の手は広げて)はーずさーーー」
14.空を飛ぶこと②
トンボ「空を飛ぶ事憧れてたくさん失敗したのは
この絵を運ぶ為なのさ!やってやーるさ」
キキ・トンボ「(2人でさっきの振り)重力、揚力、抗力、水力
いろんな計算が必要さ(ね)ーーー」
17.今夜は朝まで踊らナイト(秘書、警察官、町の人)
センターでキャストさんを引き連れて踊る姿は東京でも様になってたけど大阪では更にパワーアップしてて、力も抜けてすごくいい感じに顕嵐くんのダンスの良さが出てた!!
ステージ全体を使って伸び伸び踊ってキラキラ輝く顕嵐くんの姿は何度見ても人の心に明るい光を灯してくれると感じる!!
千秋楽には自然と客席からちらほら手拍子が始まって、それを見た顕嵐くん自身もダンスしながら手拍子始めて、客席もこれ手拍子していいのかな?する?って雰囲気になってきて、その様子見て顕嵐くんがそれにいいんだよって言うかのように更にまた手拍子してくれて、そして最終的に会場全体から手拍子聞こえてきて、まさに顕嵐くんがステージと客席の垣根を超えてぐっとみんなの心を引き寄せて一つにしてくれたみたいで感動した!!!!!
顕嵐くんも踊りながらすごい嬉しそうな顔してて千秋楽にこんな心温まる出来事起こるなんて思ってなくて感動したしすごく楽しかった!!!!!顕嵐くん本当にありがとう!!!!!
18.期待は期待のままに(キキ、トンボ)
キキ「何かに期待してた私が悪いの…
突然何かが変わるなんて都合いいのもわかってる…
誰にもわかってもらえない…世界で一人ぼっちになった気分…」
トンボ「飛ばない時の君の顔
普通の子と違うのかな?
わからない事ばかりだよ(メガネ外す)
空に舞う君の笑顔が見たい
僕が飛べたら同じ気持ちきっとわかると信じているから
空を舞う君と笑顔で話したいから」
キキ「こんな気持ちわからないよ」
トンボ「空を飛ぶ事だけ考えてきた」
キキ「飛行機の事ばかりね」
トンボ「君が空を飛べるからこんなに…
キキ・トンボ「君の事考えていーるーのーかーなー…」
顕嵐くんの見せ場の一つ。
メガネ外して見えたお顔があまりにも綺麗で切なくて心を打たれます。
24.町長からのお願い(町長、秘書、警察官、記者)
ここでキキに話しかけてるトンボ何言ってるかはわからないけど、すごくキキを心配してるような優しい表情してて胸が締め付けられます…。そして
「僕が行きます!!!」の力強さと
「キキを悪く言うのはやめてください…」の弱いけど芯の通った強い意志の表れてる表現の対比がすごく心打たれた。
26.勇気(キキ、トンボ、おソノ、町長、秘書、警察官、記者、町の人)
町の人「町長のミスで少年が危険顧みず
飛行機を飛ばす
無謀な挑戦まだ成功した事もない
命がけの大冒険
たくさんの人たちが楽しみに集まった
世界一の花火大会
託されたあの子
トンボ「ここまでやってきた
計画が変わっただけ
自分を信じるんだ
飛べるだろ飛べるはず…
こんな高い場所から
飛び立った事はない
君と一緒に飛べたらそう思っただけなのに
キキ「私を庇って無謀なチャレンジこのまま見てるだけでいいの…
私は魔女よ…心が弱って飛べない…
心の問題なら私の中の魔法はどこに…」
おソノ「だめよキキそんな体で飛ぶなんてとんでもない
胸は病め箒もない無茶はやめて」
キキ「私に魔法があるなら今こそ答えてほしい
心が弱ってなんかにいない
今こんなに誰かの為に飛びたいと思うのだから」
町の人「彼はやってくれる」
キキ「届けたい…」
トンボ「この日の為にがんばってきたんだ」
町の人「彼が行かないと」
トンボ「僕が飛ばないと………行くぞーーーー飛ぶぞーーーー」
声もしっかり届いてるし、このシーンまさに
THEミュージカルという感じで圧倒されます。顕嵐くんがこんな凄いものを作ってる 1人だなんて…。
27.夢見た景色(キキ、トンボ)
トンボ「仰ぎ見れば雲ひとつない青空
いつでも想いを馳せた空を舞う瞬間
振り返れば黄昏が空を染めてく
水平線追いかけて青空捕まえよう
ずっと待ってたこの瞬間
キキがいるから僕は飛べた…魔法のおすそ分け
魔法のおすそ分けーーー
キキ・トンボ「不思議な気持ち2人で飛ぶ
空でいる顔見慣れてた
キキ「いつもの顔と違うのよ
輝いて勇気に満ちて」
キキ・トンボ「教えてほしいその理由
おしーえーてー
誰のー中にもー魔法はあるーのかなー
誰の中にも魔法はーあるーのーかーなー」
ステージセンターで空を飛びながら歌い上げるその姿は本当に自信に満ち溢れてて誇らしいお顔。顕嵐くんはやっぱりセンターがすごく似合う。センターに立つべき人って言い続けてきたあの頃の気持ちを思い出しました。
28.旅立ち(トンボ、おソノ、フクオ、町長、秘書、警察官、記者、町の人)
飛んだこの町を救う為に心を届けに
魔女は幸せを運ぶものと誰もが気付くだろう
飛んだ自立への第一歩少女が1人で
この町の期待背に受け遠く羽ばたく
人は皆いつかは自分の足で立ち
独り立ちをするのだろう
自分だけが持ってる何かを探して続け
世界に飛び出す答えを求めて
やりがい?生きがい?それともお金?
友情?愛情?家族?仲間?
信じる何かをさがす!
人はどこから来てどこへ向かうのか魔女は探し続ける
昔あった魔法は消えていくまたひとつ
キキは飛ぶキキは飛ぶよどこまでも
その先に何があるのか誰も知らない
でも答えは確かにある
我らの中に
私このミュージカルの中でここの顕嵐くんが1番心にぐっと来ました。
「人は皆いつかは自分の足で立ち
独り立ちをするのだろう
自分だけが持ってる何かを探して続け
世界に飛び出す答えを求めて」
この歌詞がすごく顕嵐くんとリンクしている気がして。
このミュージカルを通して、顕嵐くんが自分の足でジャニーズという枠を超えて1人で今まで経験のない事が連続なこの舞台にチャレンジしている事。
戸惑い、踠いて苦しんで悔しい思いもたくさんして、そんな中で負けないで折れないで決して諦めずに答えを探し求めた彼だからこそ掴めたもの。
それがこの歌に詰まっている気がして、とくに千秋楽はここで溢れる涙が止まりませんでした。
そして、あんな素晴らしいキャストさんの中で臆する事なく堂々と胸を張って自信に満ちた表情で歌いきった顕嵐くんを誇りに思います。
本当にこの作品を見ていると毎回心を洗われるような気持ちでした。
終わってしまったのが本当に悲しいけど、いつかまた成長したトンボに会える日を夢見て気長に待ちたいと思います!!
顕嵐くん、萌歌ちゃん、キャストの皆さん、こんなに素晴らしい作品を届けてくれて本当にありがとうございました!!!!!!魔女宅カンパニー大好きです!!!!!!